2025/03/20 09:00

はじめに

生成AIの登場によって、私たちの暮らしや働き方は大きく変わり始めています。
文章の作成や画像の生成、さらには企画や教育現場への応用など、AIはあらゆる場面で活用されつつあります。

しかし、そんな生成AIにも**「年齢制限」**があることをご存じでしょうか?
実は、多くの主要なAIプラットフォームでは、13歳未満の利用を禁止していたり、保護者の同意を必要としています。

便利で魅力的な技術だからこそ、正しく使うためのルールや配慮が必要なのです。
Neo Cubeでは、AI活用を推進する一方で、**「誰が、どのように使うのか?」**という点にも強い関心を持ち、
教育現場や子どもたちへの配慮を大切にしたサービス設計を心がけています。

この記事では、生成AIにおける年齢制限の背景と、その理由、そして私たちNeo Cubeが考える**「責任あるAIとの付き合い方」**についてお伝えします。

三重県で初めてAIに特化した企業として、私たちがどう向き合い、どんな姿勢で運営しているのかも含め、
安心してAIを学び、活用していただくためのヒントになればうれしいです。

そもそも生成AIって何?子どもでも使える?

📌「話す」「書く」「描く」ことができるAI
生成AIとは、これまで人間が行ってきた創造的な作業を、AIが自動で行えるようにした技術です。
たとえば、ChatGPTのようなAIに「文章を書いて」と伝えると、短時間で自然な言葉の文章を作ってくれます。
MidjourneyやDALL·Eでは、イラストや写真のような画像をAIが一瞬で描き上げてくれます。
こうした技術は「生成系AI」と呼ばれ、私たちの日常やビジネスの中にも急速に広がりつつあります。

一見すると、子どもにとっても魅力的なツールに思えるかもしれません。
「自由に絵が描ける!」「作文を手伝ってくれる!」というように、
遊びや学びに活用できそうだと感じる方も多いはずです。

しかし、実際にはほとんどの生成AIサービスに明確な年齢制限が設けられており、特に13歳未満の利用は原則禁止とされています。

📌 年齢制限がある理由を知らずに使ってしまうリスク
「なぜ使ってはいけないのか?」という疑問を持つ方もいるでしょう。
見た目もフレンドリーで、簡単に使える生成AIがなぜ、年齢によって制限されているのか。
そこには、子どもたちの安全や健やかな成長を守るための重要な理由がいくつもあるのです。

私たちNeo Cubeでは、AIは正しく使えばとても役に立つ存在だと考えています。
だからこそ、「どの年齢の人が、どんな目的で使うのか?」という視点を大切にしています。

なぜ年齢制限があるのか?4つの理由

📌 理由1:プライバシーを守るための法律があるから
生成AIは、ユーザーが入力した言葉をもとに答えを返す仕組みです。
このとき、知らず知らずのうちに名前や住んでいる地域、考えていることなど、個人に関わる情報を入力してしまうことがあります。

13歳未満の子どもについては、そうした個人情報をインターネット上で企業が収集・利用することに対し、
日本では「個人情報保護法」、アメリカでは「COPPA(子どもオンラインプライバシー保護法)」などが厳しく制限をかけています。

これらの法律により、AIを提供する側も「13歳未満は利用できません」と明確にルールを設けているのです。
子どもたちを守るための当然の配慮であり、企業としてもしっかり守るべき大切なルールです。

📌 理由2:間違った情報を信じてしまうリスクがあるから
生成AIはとても賢く見えますが、すべての情報が正しいとは限りません。
あくまで、インターネット上の情報をもとに「それらしい答え」を出すものなので、
ときには事実と違う内容や、不正確な説明を返すこともあります。

大人であれば「これは本当に正しいのかな?」と考える力がありますが、
発達段階にある子どもたちは、AIが言うことを**「正しいもの」とそのまま受け取ってしまうことがある**のです。

このような誤情報のリスクから守るためにも、年齢制限が設けられているのです。

📌 理由3:心の影響を受けやすい時期だから
生成AIとのやり取りは、人との会話と似ているようで少し違います。
長く使っているうちに「AIが自分のことをわかってくれている」と感じたり、
まるで友達のように接してしまうこともあります。

もちろん、AIは人間ではなく、感情もありません。
しかし、年齢が低いうちはそういった違いがわかりづらく、依存的な使い方になってしまう可能性もあるのです。

心が育つ時期だからこそ、慎重に付き合うことが大切です。

📌 理由4:判断力や情報リテラシーが育っている途中だから
AIを使いこなすためには、「情報を疑う力」や「目的に応じた使い分け」が必要です。
たとえば、「宿題をAIにやらせること」と「AIを参考にしながら自分で考えること」は全く違います。

このように、AIの出力を**そのまま使うのではなく、どう扱うかを自分で考える力(情報リテラシー)**が必要なのです。
大人であっても難しいこの力は、子どもたちにとってはまだ育っている途中です。

そのため、一定の年齢に達するまでは、慎重に使う必要があるとされているのです。

これら4つの理由をふまえると、生成AIに年齢制限があることは「使わせないための壁」ではなく、
むしろ**「未来ある世代を守るための大切な配慮」**だといえるのではないでしょうか。

Neo Cubeが考えるAIとの「正しい距離感」

📌 技術の進化を肯定しつつ、使い方には慎重に
Neo Cubeは、生成AIの可能性にいち早く注目し、
三重県で初めてのAI専門企業として、教育やビジネス現場における活用を支援してきました。

私たちはAIを「ただの流行」ではなく、
今後の社会の基盤になる技術だと考えています。
だからこそ、その技術とどう向き合うかが非常に大切だと思っています。

AIは使い方ひとつで、可能性を大きく広げることもあれば、
誤った方向に進んでしまうリスクもあります。
それは、特に教育や子どもたちの未来に関わる場面で顕著です。

Neo Cubeでは、「AIは便利だからどんどん使いましょう」と無条件に勧めるのではなく、
年齢や目的、利用環境に合わせた適切な使い方を大切にしています。

📌 子どもたちへの指導やサポートが前提
私たちが提案しているAI活用の中には、教育分野への応用も含まれています。
しかし、どんなに効果的な使い方ができる技術であっても、
子どもたちが一人で扱えるようになるには、時間と環境が必要です。

だからこそNeo Cubeでは、教育現場でAIを導入する際も、

・保護者の理解と同意

・教員や大人のサポート体制

・「ただ使う」のではなく「どう使うか」を一緒に考える時間

といったものをセットでご提案しています。

AIを単なる「便利なツール」として提供するのではなく、
安心して使える環境ごと届けることが、私たちの責任だと考えているのです。

📌 「できる」よりも「ふさわしい」を優先したい
今の技術を使えば、小学生でも生成AIを操作することはできます。
アカウントを作り、プロンプトを入力すれば、文章も絵も簡単に出てきます。

でも、「できる」ことと「ふさわしい」ことは違います。
大人が便利に使っているからといって、子どもにも同じように勧めてよいとは限りません。

Neo Cubeは、AI技術を推進する立場にあるからこそ、
「責任ある使い方」や「年齢に応じた導入の仕方」 を大切にしたいと考えています。

三重県初のAI専門企業としての責任

📌 地域に根ざした企業だからこそ、大切にしたい姿勢
Neo Cubeは、三重県四日市市を拠点に活動する、地域発のAI専門企業です。
最先端の技術を扱いながらも、私たちは常に「地域に根ざした企業でありたい」と考えています。

地域の子どもたち、学校、企業、そして家庭といった日々の暮らしの中にAIがどう関わるかを見つめながら、
ただ便利さを提供するだけでなく、信頼される存在であることを大切にしています。

生成AIという革新的な技術が社会に広まっていく中で、
「Neo Cubeは本当に子どもたちのことを考えている企業なのか?」
「この会社の言うAIの活用って、安全なの?」
そんな声に、正面から向き合える企業でありたいと思っています。

だからこそ、年齢制限や利用ルールといった話題にもきちんと向き合い、
**「クリーンで誠実なAI活用」**を貫くことが、私たちの役目だと感じています。

📌 長く続く信頼のために、今できることを
テクノロジーの世界では、「スピード」や「先進性」が重視されがちです。
もちろん、私たちもその一端を担う企業として、常に技術の最前線を意識しています。

けれど、それと同じくらいに大切にしているのが、長く信頼される企業であることです。
一時的なブームではなく、地域の未来や教育に寄り添い、責任ある技術の使い方を広めていくこと。

これは、地方である三重県からスタートした企業だからこそ、強く意識していることでもあります。
私たちは、大都市のIT企業のように大きな資本や人員があるわけではありません。
その分、一つひとつのつながりを大切にし、技術を人のために活かす方法を地道に追求しています。

📌 子どもたちが安心してAIと向き合える未来へ
Neo Cubeは、**「誰もが安心してAIと関われる社会」**を目指しています。
それは、大人だけのものではなく、次の世代へとつながる価値観でもあります。

そのために、私たちは

・年齢に応じた使い方の啓発

・教育現場との連携

・家庭での使い方についての情報提供

など、AIとの関係を丁寧に築いていくための取り組みを続けていきます。

「AIがあるからこそ、よりよい学びができる」
「AIがあるからこそ、自分の可能性が広がる」
そんなふうに感じられる未来のために、私たちは地元発のAI企業としての責任を果たしていきます。

まとめ ― 安心してAIと付き合える社会のために

📌 技術は人のためにある
生成AIは、間違いなく私たちの社会に大きな変化をもたらす存在です。
その一方で、「使う人の理解や配慮」が伴っていなければ、
どんなに優れた技術であっても、誰かを傷つけたり、不安にさせてしまうこともあります。

だからこそ、技術は人のためにあるべきだと、私たちは信じています。
子どもたちが安心して学べるように、大人がまず正しく使い、伝えていく。
その積み重ねが、健やかなAI社会の土台になると考えています。

📌 Neo Cubeが守りたいのは、「安心して使える環境」
AIを推進する立場である私たちNeo Cubeは、
便利さや先進性だけではなく、「安心して使える環境」を提供することを第一に考えています。

年齢制限のように、いっけん堅苦しく思えるルールも、
実は大切な人たちを守るための土台です。

私たちは、それを無視したり、形だけにするのではなく、
真剣に受け止め、伝えていく企業でありたいと思っています。

📌 一人ひとりが、AIと向き合う力を持てる社会へ
これから先、AIはさらに身近な存在になっていくでしょう。
その中で大切なのは、**「誰もが、自分で考えてAIと付き合っていけること」**です。

Neo Cubeは、AIを「学ぶ場所」として、
そして「使いこなす力を育てる場所」として、
これからも誠実に、そして真摯に取り組んでいきます。

生成AIの時代を、正しく・楽しく・安全に生きていけるように。
私たちは、三重県からその一歩を広げていきます。